かの有名な幻の名器LUX SQ38FD 30数年前にLUXが作った手作り配線の
真空管アンプ。現代のアンプのような基盤は使っていない。作った人の心が詰ま
っている。またとっても不安定で壊れやすいアンプ。劣化の激しいオイルコンデン
サーなどの部品を耐久力のある部品に変えて出したのがSQ38FDU。
壊れにくくするために一番大事な音質を犠牲にした改造。世の中にはよくあることだ。
でも片チャンネルの真空管が飛ぶと2万円、電源トランスが同時に飛ぶと5万円、
両チャンネルが飛ぶと10万円の修理代がかかると思うと、びくびくしながら聞くク
ラシックは精神的にかなり不安定な状態。
SQ38FDの音質は周波数的に上下がのびているとか、ワウフラッターがどうだか
というのではなく、アンプは本当によい楽器だと感じさせてくれる音を出してくれる。
ファーと包み込むような、音楽を聴きながら眠りにつかれるような音を聞かせくれる
SQ38FDは今一番大事なアンプです。